みどりまち盆踊り2024開催レポート

2024年7月20日、21日の2日間に渡って、緑町の夏の風物詩である「みどりまち盆踊り」が開催されました。
猛暑日という言葉を聞かない日はなかったのでは?というくらいに暑かった今年の夏、気温に負けず劣らず皆の盛り上がりもMAXになった盆踊りの様子をレポートします!
目次
⚫️みどりまち盆踊りとは
⚫️今年も3会場を使った回遊性のある盆踊りイベントに
- 伝統を大切に続けてきた盆踊り
- 盆踊りにライブステージ!?ゲストの力で誰もが気軽に踊りの輪に入れる場をつくる
みどりまち盆踊りとは
HELLO GARDENのとZOZOの広場の真ん中にある「緑町公園」で行われる盆踊り大会。子どもから大人まで楽しめる夏の風物詩として、今年74回目の開催を迎えた歴史あるお祭りです。2015年よりHELLO GARDENエリアでの同時開催イベント「Bon Odori Night」をスタートし、2023年からは地元の自治会、子ども会、ZOZO、そして我々マイキーが協力しながら、伝統の中に新たなスタイルを取り入れた盆踊りを目指し、様々なチャレンジをしています。

今年も3会場を使った回遊性のある盆踊りイベントに
昨年に引き続き、「緑町公園」、「ZOZOの広場」、「HELLO GARDEN」の3つのエリアを利用しての開催となり、今年も地域住民の方をはじめ、遠方から足を運んでくださる方までたくさんの人に来ていただけました。

伝統を大切に続けてきた盆踊り
みどりまち盆踊りでは毎年緑町公園の真ん中にやぐらが立ちます。大体開催の1週間ほど前に設置されるのですが、このやぐらが立つとなんだかまち中がお祭りに向けてソワソワし始めるんですよね。今年は地域の皆さんや店舗さんのご協力で新しい提灯も増え、装いも賑やかになりました。
盆踊りの曲選びは、毎年自治会の中から踊りの得意な方々が中心となって決めてくださっています。今年の曲リストはこんな感じ!
<みどりまち盆踊り2024盆踊り曲>
– 炭坑節
– 八木節
– 津軽盆唄
– 稲毛区民音頭
– 千葉踊り
– 1+1の音頭
– きよしのズンドコ節
– 火の国太鼓
炭坑節は昨年の盆踊り参加者さんから「炭坑節もやってほしいな〜」というリクエストがあったため今年から追加された1曲!また、八木節はHELLO GARDENメンバーからのリクエストだったりします。ほかの盆踊りで八木節を見て「かっこいい…!!」となったため、「みどりまち盆踊りでも踊りたいです!」とお願いしてみました。
そのほかにも、途中休憩の時間にはポップス曲を流してもらうなど、やぐら周りの音楽はいろんな要望を取り入れてもらいながら編成されています。
盆踊りにライブステージ!?ゲストの力で誰もが気軽に踊りの輪に入れる場をつくる
その場に居合わせたみんなが曲に合わせてすぐに踊れるのが盆踊りの良いところ!ただ、やはり初めての人にとってはいきなり盆踊りの輪に入っていくのにハードルを感じてしまったり、ちょっと恥ずかしいかもと思ってしまったりすることも…。盆踊りに馴染みのない人や、踊りを知らない人でもひょいっと輪に入ってもらうためにはどうしたらよいかなぁというのが昨年の盆踊りから引き続いての課題でした。

そんな課題を解決するための助っ人として白羽の矢が立ったのが西千葉にゆかりのあるDJメンバーと、鎌倉を中心に活動されているイマジン盆踊り部さん。
当日は盆踊りに先立って、ZOZOの広場エリアでのDJパフォーマンスをスタート!みどりまち盆踊りを盛り上げるために協力したいと手を上げてくれたDJメンバー4人のパフォーマンスによって、音楽に合わせて体を揺らす感覚や楽しさ、面白さをシェアしてもらいました。

お気に入りの曲で盛り上がる大人たち、そして知らない曲でも感じたままに自由に踊るこどもたち、それぞれ本当に楽しそうな顔をしていて、最っ高なステージでしたね!
2日目にゲストとしてお迎えしたイマジン盆踊り部さんは、「盆踊りで世界平和の輪を描く」ことを目指しながら生唄・生バンドで活動されている方々。古典の盆踊りやオリジナル曲によって独自の世界観が生み出されるパフォーマンスを肌で感じると、盆踊りや民謡に興味がなかった人たちも自然と踊りの輪に入って来てくれる、そんな彼らのパワーによってZOZOの広場ステージから派生した盆踊りの輪や空気感がそのまま緑町公園のやぐらに繋がっていきました。
DJメンバーとイマジン盆踊り部さんの盛り上げによって、その場の空気と音を楽しみながら自然と輪に入ることができた方もたくさんいたのではないでしょうか。こうして生まれる輪をどんどん重ねていきたいですね。
*DJメンバーとイマジン盆踊り部さんの紹介はこちらのページをチェック
西千葉エリア全体を巻き込んだお祭りを目指して
みどりまち盆踊りは、厳密に言うと緑町1丁目エリアの住民による地域のお祭りです。地元の皆さんから長年愛されてきた催しではあるものの、運営に関わる自治会メンバーのみなさんの高齢化も進み、今後どのようこの盆踊りを続けていくかがここ数年の大きな課題とされていました。どうしたら新しい世代をこの盆踊りに取り込んでいけるのか、そしてどうしたら協力者を増やしていけるか。そういった課題解決のために、我々も数年前から色々と試行錯誤を繰り返し、今年は緑町だけでなくより広いエリアでの関係値の構築を目指したり、運営組織への支援を募ってみたり、昨年に引き続き大学生たちの若い力を借りたりといった施策を実施してみました。

緑町にとどまらず西千葉エリアの店舗が集合
みどりまち盆踊りではこれまで、自治会や子供会、そして地域団体のみなさんが公園内で屋台出店し、当日の飲食や出し物といった部分を担ってくれていましたが、昨年の盆踊りからこの日に合わせて飲食店を中心とした地域のお店のみなさんに出店してもらうようになったことで来場者数もぐんっとアップ!今年は更にパワーアップし、緑町だけでなく、西千葉と呼ばれるエリアの店舗まで声がけを拡大。その甲斐あって盆踊りの2日間はZOZOの広場エリアにずらりと屋台が並びました。飲食物やアクティビティのバリエーションも広がり、お祭りのワクワク感もアップしましたね◎

いろんな出店者さんが参加してくれることで盆踊り会場の盛り上がりや来場者さんの満足度向上に繋がってほしいという思いと、ぜひこういった機会をきっかけに、西千葉エリアのお店や活動団体の皆さんのことを知ってもらえたら良いなという気持ちをもって場づくりに励んでいるため、盆踊り後に「あのお店に行ってみました!」という声を聞くと、運営側はひそかに心の中でガッツポーズをしています笑
当日参加以外の応援のカタチを受け取る仕組みづくり
出店のお声がけをしている中で「出店は難しいけれど、何かほかの形で協力できれば」「もし良かったら支援したい」といった嬉しい言葉をいただくこともあり、今年は例年自治会のみなさんが取りまとめてくれている提灯協賛のほかに、盆踊り開催を含めた緑町公園の管理運営に対しての協賛を募る新たな取組も実施。初めての試みで私たちの説明に至らぬ点もあったかと思いますが、活動に共感し、応援してくださるみなさんからご支援をいただくことができました。本当にありがとうございます。感謝の気持ちを抱くとともに、地域の皆さんから応援してもらえるようなイベントであり続けるためには、楽しむだけではなく要所要所でしっかりと気を引き締めながら頑張っていこうとあらためて思ったのでした…!

大学生たちの創造力であらたな層を呼び込む
HELLO GARDENのエリアを使って盆踊りに新たな風を呼び込む実験をしてくれたのは、千葉大学の学生によって組織された空間デザイン団体「AZL」のみんな!昨年のカルチャーハウリングとはまた違った装いの企画「盛らないと。」で若年層の来場者を惹きつけてくれました。建築を学ぶ彼らだからこその空間利用と、オリジナル什器たちも見応え抜群で、盆踊りが終わった後も「これはすごいね!撤去するのがもったいないくらい」と地域の方からコメントを貰うことも。この場での経験、そして地域と皆さんとの関係値をぜひ彼らの今後に活かしていってもらえたら嬉しいですね。
地域住民の「協力するよ!」の声から生まれた新たな試み
嬉しいことに、先述したDJメンバーをはじめとして、今年は一緒にみどりまち盆踊りを盛り上げたいと手を上げてくれる協力者の方々が増えました!自分が得意とすること、楽しみながら出来ることでみどりまち盆踊りの力になれたら…という気持ちでジョインしてくれた皆さんのお陰でまた新たな景色を見ることができ、こうやってまちのみんなでつくり上げるお祭りのスタイルを築いていくことの大切さをあらためて実感させられました。
踊りすぎて着崩れてしまった浴衣をその場でお直し!
盆踊りまで後1週間というタイミングで届いた1通のメール。そこには当日会場で浴衣が来崩れてしまった方のお直しをするボランティアをしたいという旨が書かれていました。メールの主は緑町に住む着付け師のMさん。すぐに連絡を取りどんなカタチで実施できるかを相談し、自治会の皆さんにも了承を得て、緑町公園内にお直し用のスペースを設けることに!
当日全力で踊って襟元が乱れてしまったスタッフもささっと直してもらえて助かりました◎
また、Mさんには盆踊りに合わせて元々実施予定だった無料浴衣着付けサービスの場でもお手伝いいただけることになり、強力な助っ人として大活躍されていました!
ちなみに、Mさんはみどりまち盆踊りに参加したことで繋がりができた着付け仲間さんたちと一緒に別のイベントでも活動することになったそう。そういった繋がりが生まれる場づくりに少しでも貢献できたのかなあとちょっぴり感動したのでした。
会場の雰囲気を演出するステージづくり
DJやゲストにパフォーマンスをしてもらうにあたって必要となったのがステージ装飾!ここで力を発揮してくれたのが西千葉に事務所を構え建築士として活躍している細谷さん。依頼から当日までかなりの無茶振り短期間スケジュールにも関わらず、お仕事の合間を縫って相談から施工まで取り組んでくれ、移ろいゆく時間や投影された映像に合わせて印象を変える素敵な舞台を用意してくれました。

来場者さんがその場で盆踊りを応援できる募金箱を設置
今年の新たな取組の一つである応援募金箱の制作に力を貸してくれたのは西千葉在住のデジタルアーティスト土肥さん!数々のデジタル映像作品を手掛けている土肥さんの手によって、募金箱に小銭を投入すると協賛店舗さんの紹介がされたり花火が上がったりといったワクワク映像が流れる仕組みをつくってくれました。流れる映像に興味津々な子どもたちの姿がとても印象に残っています。

また、土肥さんはステージに投影される映像制作も担ってくださいました。細谷さんのステージ装飾と土井さんの映像によってみどりまち盆踊り2024ならではの空間が生まれ、あの盛り上がりに繋がったと言っても過言ではありません。
どんなカタチになったら面白い?目指すべきみどりまち盆踊りとは
そんなこんなで両日大盛況となったみどりまち盆踊り2024。「みどりまち盆踊り最高だった!」「来年も楽しみにしています」「西千葉に引っ越したい!」などなど、運営冥利に尽きる嬉しいお言葉をたくさんいただくことができました。こういったコメントを貰えることは、ほんっとうに涙がほろりと流れるくらい嬉しいです。ただ、「今年の盆踊りは100点満点!このカタチがみどりまち盆踊りの完成形だ!」とはもちろん思っておらず、もっと改善できるところ、もっとアップデートできるところがあると思っています!

3つのエリアが交わることで新たな化学反応が生まれるかも?
緑町公園の盆踊り、ZOZOの広場でのステージパフォーマンス、HELLO GARDEN内の盛らないと、3つのエリアのコンテンツをぐるぐるめぐりながら楽しむ来場者さんの姿も多く見られ、これもまたみどりまち盆踊りならではの楽しみ方だなぁと思うその一方で、3つのエリアでそれぞれの役割や滞在者の層が分けられてしまうのはもったいないとも感じています。会場規模の問題もありますが、様々な世代・性別・国籍etc.が一つの場で混ざり合って楽しむことで生まれる面白さがあるのでは?そんな景色が見てみたいなぁなんて思っています。みなさんはどう思いますか?
西千葉を面白がる「ファン」を増やしていきたい
みどりまち盆踊りを楽しいと思ってくれた人が、それをきっかけにこのエリアに興味をもってもくれて、ひいては「西千葉って面白い!」「西千葉に行ったら新しい何かに出会えるかも?」といったようにどんどんこの地域のファンの数が増えていってくれたらこれ以上嬉しいことはありません。そしていずれは西千葉から生まれた「面白さ」がもっと外へも派生して行くようになったら…なんだか想像するとワクワクしてきます◎
今すでに西千葉を面白いと思ってくれている方はぜひ、その面白さをどんどん周りにシェアしてもらえたら嬉しいです。そうやってここで暮らす人やこの地に関わる人たち一人ひとりが面白がる姿を発信することで、まちの魅力が増し、それによってさらにまちが変化していくのではないかと思っています。ぜひ、みんなで一緒にこのまちの暮らしをもっと面白いものにしていきませんか?
おわりに
来場者の皆さん、関係者のみなさん、暑い中一緒に楽しい時間を共有してくれて本当にありがとうございました!
また来年もご一緒できますように◎
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