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サスティナブルを学ぼう!

イベント関連情報

みんながハッピーな社会って、どんな社会だろう?
持続可能な暮らしを実践するためのヒントが見つかる15冊!
おすすめポイントとともに、ご紹介します。

1. 『世界がぐっと近くなるSDSsとボクらをつなぐ本
  池上 彰/学研プラス

「SDGsってなんだろう?」

そんな疑問をもつ人におすすめしたいのが、この「世界がぐっと近くなるSDGsとボクらをつなぐ本」です。TV番組でもお馴染み、池上彰さんによって分かりやすくまとめられたSDGsの入門書ともいえる1冊。漫画やイラストが多いため、大人も子どももストレスなく読み進められるでしょう。また、ゆるっとした雰囲気のデザインからは想像できないほど内容は充実しており、しっかりとSDGsの基本知識を学ぶことができます。

SDGsは貧しい国に暮らす人だけのために掲げられた目標ではなく、今このページをみてくれている、あなた自身のための目標でもあります。
SDGsを通し、あらためて地球全体を見ることで、世界をぐっと近くに感じてみませんか?

2. 『はじめてのエシカル ―― 人、自然、未来にやさしい暮らしかた
  末吉 里花/山川出版社

エシカルとは、もともと「倫理的な」「道徳的な」という意味をもつ言葉。昨今では、「人にも、社会にも、環境にも優しい」物事を表す際に使われることが多くなりました。
実は、日本人の暮らしには昔からエシカル精神が根付いています。「お互い様、お陰様、もったいない」これらは相手や環境を思いやる気持ちからあらわれる言葉ですよね。この思いやりの精神は、エシカルととてもよく似た考え方なのです。

とはいえ、具体的にどんなことをしたら良いかわからないという人におすすめなのが、この『はじめてのエシカル』。この本を読めば、「こんな小さなことでいいの?」と思うような行動が、一人ひとりの暮らし、そして世界を変えるための第一歩なんだと気付かされることでしょう。
世界では、私たちの普段の生活からは考えられないようなことや、悲しい出来事ことが日々起こっています。エシカルは、そういった物事を知り、配慮することから始まります。あなたもこの本で、「はじめてのエシカル」に取り組んでみてはいかがですか?

3. 『プラスチック・フリー生活 今すぐできる小さな革命
  シャンタル・ブラモンドン、ジェイ・シンハ/ NHK出版

『プラスチックフリー生活』は、フランス人夫婦の夫ジェィと妻シャンタルによって書かれた本です。彼らがプラスチックフリーの生活を始めたきっかけは、シャンタルの妊娠でした。妊娠についていろいろと調べるうちに気付かされたプラスチックが及ぼす悪影響。なかでも、「プラスチックからしみ出る化学物質は、母体やお腹の赤ちゃんに悪い影響を与える可能性がある」という事実は、彼らにとってとてもショッキングな内容でした。

子どもや自身の健康を考え決意したプラスチックフリーの生活ですが、いざ始めてみるとなかなか大変。すべてを完璧にこなそうとして、疲れ果ててしまうことも。この本では、彼らの経験を基に、簡単に始められて続けやすいアクションを紹介しています。
あなたも彼らの生活を参考に、自分にもできるプラスチックフリーのアクションを見つけてみませんか?

4. 『じゅんびはいいかい? 名もなきござるとエシカルな冒険
   文:末吉 里花 絵:中川 学/山川出版社

登場人物の一人(一匹?)、特別な力をもった小さなおサルさんが「エシカルマジカル」という呪文とともに、気球に乗って人間の子どもたちと冒険の旅に出かけます!
行く先々で目に入ってくるのは、危険な農薬に汚染された土地で生活する人々や、学校にも行けずに働く途上国の子どもたち。絵本のストーリーを通して、私たちが普段何気なく手にするバナナやチョコレート、洋服などがいったいどのようにつくられているのかを知り、その現状についてを考えさせられる作品です。

巻末にはエシカルに関係したマークやラベルがまとめられれているので、買い物の際にどんな商品にどんなマークがついているかを親子で探してみるのも良いかもしれません。この絵本を通して、親子で「責任ある消費とは?」を考えてみてはいかがでしょう。

5. 『わたしが肉食をやめた理由 (いのちと環境ライブラリー) 
  ジョン ティルストン/日本教文社

息子の何気ない言葉をきっかけにベジタリアンになったという著者、ジョン・ティルストン。本書は、そんな彼が自問自答を繰り返しながら「なぜベジタリアンであり続けるのか」を、理論的に解説してくれる1冊です。

全体を通して語られるのは、食生活が私たちの環境や倫理にどのような影響を与えるのかについて。それだけ聞くと、少し堅苦しく感じる人もいるかもしれません。しかし、説得力のある数字に基づいた彼の理論に、思わず「なるほど」と頷いてしまうこともしばしば。一方で、「あなたもベジタリアンになるべきだ」という読み手への押し付けは一切なし。
ベジタリアンに懐疑的な人や、菜食生活に興味がある人など、幅広い層に読んで欲しい作品です。

6. 『フェアトレードのおかしな真実 ― 僕は本当に良いビジネスを探す旅に出た
  コナー・ウッドマン/英治出版

「フェアトレードは本当に生産者の生活改善に役立っているのか?」という疑問を抱いた著者のコナー・ウッドマン。彼は途上国を中心とした各国に足を運び、その目でフェアトレードの真実を確かめようとしました。

漁業やゴム栽培、紛争とケシ栽培など、彼が直接目にした事例とともに浮かび上がるさまざまな貧困や搾取。それらを知ることは、「フェアトレードは結局、大企業にとって都合の良いマーケティングツールの一つなのでは?」と、これまでと違った角度からフェアトレードを考えるきっかけになるかもしれません。

作中で印象に残ったのは、「責任をもつと言う前に、無責任であることをやめよう」という言葉。私たち消費者も、自身の消費活動が生産者の人々の生活にどのような影響を与えるのかを、日々、考えなければいけないと思わせる1冊です。

7. 『女子エコ日記 366days おしゃれとエコって、両立するの?
   ヴァネッサ・ファーカーソン/講談社

8. 『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ
  くさば よしみ/汐文社

第40代ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカが、2012年の「国連持続可能な開発会議」において行った十数分間の演説。それは後に、世界から『伝説のスピーチ』と称賛されるものでした。

正しい発展のあり方について投げかける彼の言葉に心を動かされたという人は多く、この本の編集者、くさばよしみ氏もその1人。「このスピーチの内容をこどもたちにも知ってほしい」という思いから、絵本化に至ったそうです。

温かみのあるイラストとわかりやすい言葉で、「本当の豊かさとは?」を問うこの絵本は、こどもだけでなく、大人にも読んで欲しい1冊。自分にとっての「豊かさ」とは何かを親子で一緒に話してみてはいかがでしょう。

9. 『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!
  上野 千鶴子・田房 永子/大和書房

ジェンダー研究のパイオニアである社会学者の上野千鶴子と、『母がしんどい』『ママだって、人間』などの作品で母娘関係や出産育児の大変さを描くマンガ家の田房永子の2人による、フェミニズムについての長時間対談をまとめた一冊。
女性運動の歴史から女性差別の問題、母と娘、恋愛、出産と育児、夫婦の葛藤、ミソジニー(女性嫌悪)など、それぞれの実体験も交えた様々な話の中から「フェミニズム」の正体が見えてくる。勉強になるだけでなく、女性2人の語り合いが面白くとても読みやすいので、フェミニズムってなあに?と思っている方の最初の1冊としておすすめです。

10. 『13歳から知っておきたいLGBT+
  アシュリー・マーデル/ダイヤモンド社

「LGBTは知ってるけど、+が付くと何か変わるの?」「LGBTQIA+ってどんな意味?」と疑問を持つ人も多いでしょう。そんな人たちにオススメなのがこの1冊。

LGBTのパーフェクトガイドといわれる本書には、約40人ものLGBTQIA+の人たちのインタビューが収録されており、多様なアイデンティティのあり方に気付かされます。
そして注目すべきは、「カンニングシート」と称し巻末に設けられたLGBT+関連の用語集。「アンドロジナス」や「ニュートロワ」など、普段あまり見聞きしない言葉がずらりと並んでいます。このカンニングシートに目を通すだけでも、周りの人々や、世界の見え方が変わるかもしれません。

11. 『聲の形 (講談社コミックス) 』
  大今 良時/講談社

12. 『マイノリティデザイン ー 弱さを生かせる社会をつくろう
  澤田智洋/ライツ社

「マイノリティ」という言葉にいわゆる「社会的弱者」というイメージを連想する方は多いのではないでしょうか。

広告会社で働く著者の澤田さんは、ご自身のお子さんが視覚障害を持って生まれたことをきっかけに「マイノリティ」という言葉の概念について再考します。自分にも「弱さ」や「克服できないこと」があり、誰しもが何かしらの弱者であり、マイノリティであると気付きます。誰かの「弱さ」を「社会の伸びしろ」と捉え始めた著者は、これまでのような「一瞬の嗜好性」を追求する働き方をやめ、「弱さ」を追い風に、世界を良くする持続可能なプロジェクトを立ち上げる方向に舵を切ります。

以降、「ゆるスポーツ」を筆頭に様々なプロジェクトを通じて、持続可能で長生きするプロジェクトの生み出し方を確立し、社会に大きなうねりをつくる仕掛け人となりました。

この本は「働くこと」と「社会」の関係性を可視化してくれる一冊。未来に残す、これからの社会をどうつくって行くかをあらためて考えさせられます。働く全ての大人たちへ。

13. 『ここじゃない世界に行きたかった
  塩谷 舞/文藝春愁

著者の塩谷舞さんは1988年、大阪千里ニュータウン生まれ。この本は2021年の1月11日にあとがきが書かれており、本の中に登場する出来事は、誰もが昨日のことのように思い出せるものばかりの最新書籍です。また、1981年-1995年生まれの「ミレニアル世代」や、高度経済成長に伴い発達した「ベッドタウン」育ちの人には、多くの共感を呼ぶであろう、塩谷さんのこれまでと今が、当時の心境と併せてリアルに綴られています。

いわゆる「SDGs」や「サステナブル」といったテーマを真正面から取り扱っている訳ではないけれど、塩谷さんが実際の「暮らし」の延長に感じる、あらゆる社会問題や不自由さ、これまでの自分の小さな選択によってたどり着いてしまった今の世界の姿について、考えを押し付けるでもなく、感じたままに表現しているせいなのか、不思議とスッと心に着地してくれる一冊です。活字が苦手な方にもオススメですよ!

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